大学院修士2年間の経験を振り返って、前回の記事で掲げた目標の達成度合いや心理的な変化、研究内容、就職について、そして今後の目標について述べたいと思います。修士2年間は、研究活動や、環境の変化などの過程で自己成長を実感することができました。
目標の達成について
前回の記事で掲げた目標の達成度合いについて報告します。
修士1年時では以下の目標を掲げました。
- 新規アプリの開発 サウナアプリ(公開済み)
- 論文発表4回 (国内2、海外2)
- 個人開発したアプリで1万円を稼ぐ
1つ目の目標はアプリを新規で作成して、AppStoreに公開することです。今回の目標は達成することができました。目標の段階では、どんなアプリを作るかなどは未定でした。しかし、新規でアプリを作成する際はマネタイズを念頭において開発を行うことは決めていました。そこで日本で流行っているサウナとその課題をAppleWatchで解決できそうだと感じたため、サウナアプリを題材に開発を行いました。
競合となるアプリは「サレコ」というアプリでApple Watchで利用することができるアプリです。このアプリは細かい情報を記録することができるアプリになっており、サウナのログを取れるという面白い体験をすることができます。サレコアプリはサウナを記録するのに便利な機能が備わっています。そのため、私は記録することをメインにするのではなく、サウナの時間管理に着目して、シンプルにサウナの時間管理することができる機能をメイン機能としてアプリを開発することを決めました。サウナに入る際には自分のアプリを使って検証を行っていました。現在は自分が納得しているアプリになっています。
サウナアプリの話がとても長くなってきたので、目標達成についての話に戻します。
2つ目の目標は論文発表を4回行うことです。この目標も達成することができました。実際に発表した学会のリストは以下です。
- 連れたち行動支援システムの提案 2021年10月25日
- Context-Aware Chatbot based on Cyber-Physical Sensing for promoting Serendipitous Face-to-Face Communication in COVID-19 2022年3月30日
- ShadowingPlayerPlus: Pronunciation Learning Application with Automatic Feedback/Repeat – Easy Pronunciation Exercise Method 2022年8月21日
- Color-wall: Adaptive Color Filter to Reduce Digital Distractions during PC Work 2022年9月11日
- PC 作業時のスマホ利用を抑制するコンテンツ制限手法の検討 2022年11月21日
その他、共著者としての論文もあります。
論文を執筆するという経験を通して、文章の書き方や聞き手を常に意識しながら、納得させるための方法など、今まで感覚で行っていたことを言語化することができました。
論文執筆で得られたことは文章を書くこと以外にも、困難に立ち向かって、解決に進んでいくという基本的なスキルや、プロジェクトをチームで遂行するためのコミュニケーション能力も磨くことができたと思います。これは、今後の仕事や、人間関係にも活きるスキルであるため、かけがえのない経験だったと思います。
3つ目のアプリ開発で1万を稼ぐというシンプルな目標も無事達成することができました。個人開発を始めて3年経った今やっと1万円を稼ぐ事ができました。数字にこだわらず、コツコツとやるべきことをやってきた成果だと思います。今後も数字にはこだわらず、紆余曲折を乗り越えるためのノウハウや知見を貯めてコツコツと前進していきます。途中で挫折したりもしましたが、いろんな人に支えられて前に進んでいる感覚があるので、恩返しをするにはまだ道のりは長いですが、頑張っていきたいと思います。
今後の進路
東京に就職をします。IT関係の仕事で、iOSアプリやAndroidアプリの開発などを主に仕事にします。
会社でしか得られない経験をして、自分の血肉としていきたいと思っています。
今後の目標
- サウナアプリのランキング(ヘルスケア部門で)5番以内にランクインする
- 持続可能なアプリ開発のノウハウを実際にアプリを開発しながら実践する
1つの作品を作るにあたって1人では実現できないものが増えてきました。
- 時間的なリソース
- 根本的なスキル不足
今までの自分は、1人で何でもやってやるという気持ちでしたが、餅は餅屋だということに気づいてからは、仲間の協力を得ることも大事だということを感じています。そのため、目標を達成するためには、コミュニケーションであったり、人を巻き込んでいくスキルが必要になってきます。アプリ開発を通して、学べることは技術だけではないと思ったため、今回はこのような目標設定にしました。
最後に
かけがえのない大学院2年間を過ごさせてもらった、家族や、先生、友人に感謝します。
社会人として、1人の人間として成長できるように頑張りたいと思います!